子宮頸がんワクチンは接種した方が良いか?

本日の新聞でも書いてありましたが「子宮頸がんワクチンの接種を進めてください」という方針が出ました。

医療側からすると「ようやく」という感じですが、まだまだ不安な方は多いのではないかと思います。

皆さんが不安に思う理由はほぼ1つ。

心や体が動かなくなってしまう副作用が心配だから

ということに尽きるかと思います。

この点について、以前からほぼ無関係であることがわかっていましたが、正式に発表されたということです。

10年近く前のテレビ報道で接種者が激減する以前から、そして誰も接種しなくなった後でも、一定の割合で同様の症状を発症する方はいらっしゃいます

もちろん、接種したあとが痛い・熱が出たという一般的な副作用はある程度あります。

加えて対象者が感受性の高い年齢層であることから、極端に緊張してしまった結果、過呼吸・ふらつき(迷走神経反射)が起こりやすい側面もあります。いづれも一時的ですが。

次に接種しなかった場合のデメリットですが

子宮頸癌になってしまう若い人が増える

これだけです。

当然、亡くなられる方も増えてしまうわけで、こちら側の本音を言えば「もうこれ以上、若い人に死んでほしくない」ということです。

実際、誰も接種しなくなったこの8年くらいの間に、子宮頸癌で亡くなる方は年間3000人、発症する人は年間35000人(9割は治癒するが多くは不妊症が残る)まで増えてきました。

さらにこの疾患の特徴は「若い人に多い」ということ。そして恐らく毎年1万人くらいの「生まれるはずだった赤ちゃん」がいたという現実。

それでは、ワクチンを打ち続けていた諸外国ではどうでしょうか?

例えばオーストラリアでは今後20年程度で、子宮頸がん撲滅宣言が出せるほどになると言われています。

すでにかなりの差がついてしまいました。接種していなかったことが、このような現実を引き起こしてしまいました。

国もようやく重い腰を上げてくれました。

この機会に一度ご家族でお考えいただき、ぜひ接種をしていただくようにお願いいたします。

それでも万が一の場合ですが、一宮市では機関病院との連携が決まっていますので、それも含めてお考えいただけると有り難いです!!